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ママ振袖のコーディネートのポイント

こんにちは。
浦和駅前の貸衣装「きものサロン結ざくら」です。

8月を迎え、学生さんたちも夏休みのせいか、当店もにぎやかになってまいりました。

浴衣のレンタルも盛況で、ほっとしております。

さて、先日のこと。

知人から「私の振袖を娘に着せることになったから、帯とか小物は新調したの。」と、試着画像をみせてもらいました。

それを見て驚きました。
作家もののたいへん素晴らしい手描き友禅の振袖に、まったくマッチしない現代的な帯を合わせ、大きな飾り付きの帯締めにラインストーンのついた重ね衿。

なんてことだ。コーディネートがおかしい。
買ってしまったのならもう何も言えないが、とても残念に思った出来事でした。

「ママ振りの小物を変えて現代的に」
というご要望は、近年とても多いのです。
しかしそれは、ただ流行の物を取り入れればよいというものではありません。

最も難しいのが「帯」です。

お母様がお召しになった帯は硬くて短い物も多いのですが、反面、とても重厚感があり、手の込んだ振袖にぴたりと合って着姿をひきたてます。

現代の帯で質感の合うものを探すことはできますが、やはり相応のお値段がします。

私の経験上、何かを交換してコーディネートを現代的にするならば

①草履バック

②半衿

③重ね衿

④帯締め

の順に、ご予算に応じて変更するのをおすすめします。

以前にも草履の劣化については書きましたが、デザインの面でもやはり、昭和レトロな雰囲気が出てしまうのが草履バックのセットです。

次に、長襦袢に付いた半衿。保管しているうちに黄ばみがでている場合がありますし、また、ここを変えると一気に垢抜けます。

例えば、ピンクや赤の刺繡ものを金糸のみに変えるだけでぐっとモダンになるのです。

振袖のコーディネートには資格がありません。私はきものコーディネーターの資格を持っていますが、民間のものですしこれが何かの指標になるとは思っていません。

必要なのは経験値と選美眼と、敬意です。

お母様の着物を最も美しくよみがえらせるために・・・
心を尽くすということです。

当店の振袖のご試着会では、ママ振りのご相談も承っています。現代の物と見比べてから決めたい、などご希望に沿ってご案内いたします。

8/25~27の3日間、完全予約制です。お電話にてご予約をお願いいたします。新作衣装の無料ご試着会を行っております。

結ざくらにて、お待ちしております。